一陸技の試験でよく出てくる「デシベル(dB)」は、信号の強さ、ゲイン(増幅率)、損失などを表すために用いられる比の単位です。
■dB(デシベル)
信号の強さや電力レベルの比を表現します。例えば、ある信号が別の信号よりも10倍の電力を持っている場合、その差は10dBと表現されます。
■dBm(ディービーエム)デシベルミリワットと読む人もいる
絶対値を示す単位で、1mWを基準として電力レベルを表します。例えば、10mWの信号は10dBm、1mWの信号は0dBmと表されます。
dBを用いる利点は、大きな値や小さな値を扱いやすくなること、および乗算や除算が加算や減算に置き換わることで計算が容易になる点にあります。試験だけでなく、無線機器やアンテナを扱う際にも、これらの単位はシステムの性能を分析し、設計を行う上で不可欠なツールです。
計算式は上記に示した通り計算式は比較的単純ですが、理解を深めるためにも参考書の解説を読んだり、演習問題に取り組みしっかりと身につけることが望ましいです。
1.無線従事者試験のための数学基礎
その名の通り無線従事者試験に必要な数学の知識(指数、対数、平方根、複素数、三角関数、デシベル計算)が一通り理解できる構成になっています。書籍の後半では実際の試験問題を使った演習があるので効果的に学習できます。
2.一陸特のためのdB(デシベル)攻略: 無線の初学者にこそ読んでもらいたい一冊
デシベルって何?ってレベルからデシベル計算に必要なlogについてなど初心者でもわかりやすく説明している。こちらも実戦形式の演習が後半にあります。特に初学者向けに書かれており、計算問題へのアレルギーを払拭して貰うための入門書として書かれており、本書の練習問題を繰り返し解いてゆくことで、自然と力が付くような構成になっています。
3.一陸技のためのdB(デシベル)攻略: 今の勉強法で、本当に高い壁を崩せますか?
一陸技(第一級陸上無線技術士)試験のdB(デシベル)計算をマスターするために特化した書籍です。この本は、無線技術試験の計算問題、特にdB計算の理解を深めることに焦点を当てています。教育のプロと無線の専門家が共同で制作し、計算問題への理解を助ける構成となっており、練習問題を通じて徐々にスキルアップできるよう書かれています。
4.デシベルとは
高周波回路を例に本書ではデシベルについて、その定義の中身を順を追って丁寧に解説していきます。全24ページなので時間をかけずに読むことができます。
これらの書籍の多くは、Amazonの「Kindle Unlimited」サブスクリプションを利用すれば読むことができます。このサービスは、特に一陸技試験のデシベル計算を含む無線技術に関する学習に最適です。30日間の無料体験を活用して必要な知識を習得し、その後も継続的に様々な書籍を読むことでさらなる学びを深めることをお勧めします。もちろん、無料体験期間内に目的の勉強を完了させるという選択肢もあります。
デシベルの理解は、一陸技の試験準備において不可欠です。
電力レベルや信号の強さを測定する際の基本的な単位であるデシベルをマスターすることは、試験の成功に不可欠なステップです。デシベル計算のスキルは、一陸技の試験だけでなく、将来的に無線技術に関わるさまざまな場面で役立つ知識となるでしょう。