無線設備の安全性の確保、保安設備

出典:第一級陸上無線技術士国家試験(平成26年7月)

無線設備の安全性に関する問題です。無線設備は高圧電気を用いることも多く危険性を含むため安全性に関するルールが細かく決められており、そのルールに関する問題になります。

覚えるポイントは3つ!

この分野は類似問題が多いのですが、ほとんどの問題で同じことを問われているのでそれだけ覚えてしまえば大抵の問題に対応することができます。

覚えるポイントは以下の3つになります

  • 電波の強い無線設備は関係者以外入れないようにする
  • 高圧電気が通っているアンテナなどは人が届かない高さに配置する
  • アンテナやカウンターポイズには落雷対策をする

それぞれについて細かく見ていきましょう。
まず、電波の強いとはどの位かというと電波法では20ミリワットを超えると危険と判断されます。
次に人が届かない高さとは2.5mとされています。小学校にあるバスケのゴールが2.6mなのでだいたいそんな高さだと覚えてください。大人がジャンプすれば届くかもしれせんがジャンプ時は足が地面から離れるので感電しません。
最後に落雷対策ですが、これはアンテナとカウンターポイズで異なっていて、アンテナは「避雷針+接地」が必要でカウンターポイズは「接地」のみ必要となります。

これらをまとめると次のようになります。

  • 20ミリワット以下の無線設備は安全対策不要
  • 給電線やカウンターポイズは2.5m以上の高さに設置する
  • 落雷対策:アンテナは「避雷針+接地」、カウンターポイズは「接地

これを頭にいれて問題文をみてみると、2の選択肢は平均電力1ワットの設備は対策しなくても良いとかいてあります。本当は20ミリワットなのでこれは間違いです。3と4はそれぞれ正解が書いてありますが問題によっては2.5mの数字を変えたり、カウンターポイズにも避雷針を要求したりと、ひねってくるので注意深く見てください。

まとめ

ポイントとなる数字や用語を確実に覚えましょう

答え 「2」