無線設備における空中線の規定は、無線設備規則の第三節(第20条から第23条)に詳しく定められています。特に試験でよく問われるのは、この節の第20条と第22条です。これらの条文は、用語を覚えておくことが重要なので、何度も繰り返して間違えないようにしましょう。
まず、空中線の型式についてですが、似たような用語が並んでいて、少し紛らわしい状況です。利得と絶対利得は、基準が異なるだけで、同じことを指しています。意味的にはどちらも正しいですが、条文の問題にも関わるため、正確な用語を選択できるように注意しましょう。また、「輻射特性」という言葉は一般的にはあまり使われません。このことを知るだけで、選択肢を絞るのに役立つと思います。正解は「利得及び能率」と「指向特性」です。
空中線の指向特性については、アンテナの使用法を考えてみてください。テレビ、ラジオ、携帯電話などのアンテナをイメージすると、基本的には水平方向に遠くまで電波を飛ばすことが目標です。無線局は通常、水平方向に電波を飛ばすことを目指しています。したがって、指向性では水平面が重要になります。
給電線は、アンテナと送信装置を接続するケーブルやその他の伝送線路のことを指します。給電線から輻射される電波も、空中線の指向特性として考慮されます。
答え「3」